「人材育成のポイント」~DIG OSAKA vol.0イベントレポート~

人手不足の今、企業がさらに成長し存続し続けるためには”人材育成”は必要不可欠。「人」に関して仕事でもプライベートでも悩みが尽きない人が多いのではないでしょうか。

 

2019年4月5日(金)大阪にて、様々な人材を採用・育成をしてきた2名(and my…代表 の前川由希子さん、株式会社アーティ・株式会社YOSE代表の松井佑介さん)をスピーカーに「人材育成」について語るイベントを開催しました。

 

人材育成において気を付けていること

柴田 雄平(ファシリテーター:以下、柴田):お二人が「人材育成」について大切にしているポイントってありますか?

 

松井 佑介(以下、松井):そもそも「人材育成」はしないようにしています。

育成とは、大きく立派に育てるといった育成側(教える側)の目線しか入っていないものになっています。あまり育成側の主体性ばかり入りすぎると良くないと考えるので、教えすぎない、もしくはやらないように意識しています。

柴田:では、若手育成はどのようにしていますか?

松井:一通り必要なスキルの研修(教育)が終了したら、新しいものを教えようとしても、それぞれ個人によってモチベーションがバラバラで欲しいものにも差が出る。教育する側が「教育しよう!」と思い過ぎない方が大切です。だから、研修後の教育については完全個別対応で行なっています。

前川 由希子(以下、前川):「人材育成」と言えば分かりやすいから使用するものの、あまり使わないようにしています。代わりに「組織活性化」というフレーズを使用しています。

そもそも何のために「人材育成」をしたいのか?と考えたときに、

・会社を良くするために

・良い組織をつくりたい

・お客様との関係を良くしたい

・繁盛店にしたい 

等があるから、それは「組織活性化」のためではないかと考えて研修事業をおこなっています。

研修するときやコンサルのときに気を付けるポイントは、研修は相手(人)が存在するものなので、その受講者が

何のために研修を受ける必要があるのか

何のために育つ必要があるのか 

を重要視しています。そこがずれると「育ちたい!」「成長したい!」というモチベーションが下がったり、コントロールが出来にくくなったりすると思います。

企業で言うと、

・「会社」としてやりたいこと、なりたい姿
・「個人」としてなりたい姿、会社から役職やポジション等のその人に求めるもののリンクをどうしていくのかを特に意識しています。

前川:私たちのような研修をする側のプロ(講師)と研修を受ける側のプロ(受講者)には意識の隔たりや認識のズレは多少あります。でも、本来知らないことを知るとか出来なかったことが出来るようになるとかの学びは「楽しい」はずだと考えます。なので研修の役割は、「分かる楽しさ、学ぶ楽しさ」に気づかすことだと思います。

若手人材の育成における自走と伴走

柴田:僕は30代以上の人に対して教えることはしないのですが、松井さんどうですか?

松井:50~60代に教えることはしないです。50代以上は、学びの蓋を閉めているのでコーチング的な関わりで歩み寄っても本音を言ってくれなかったり、興味関心がプライベートのセカンドキャリアについて考えたりすることになっているので、社内での変化に気づくことが難しいのです。

でも、先ほども言ったように年齢関係なしに「教える」は若手にもやらないです。代わりに「教育」ではなく「学習学」を取り入れて、コーチングで若手が何を考えているのかを引き出すようにしています。

前川:例えば、名刺交換や席次表作成みたいに教わらないと分からないこともあるので、それらについては教えます。が、なんでそれをすることに意味があるのかといった目的を考えてもらうように意識しています。

(例)名刺ってなぜ大切なのか

目的:名刺はお相手の顔と同様の意味があるから大切にすべき

⇒ただやり方を「覚える」ではなく、なぜ必要なのかという理由や意味・目的を「考える」ようにし、自走させることが若手育成には重要だと考えます。

自走は、早いか遅いか(学校や家庭で経験する人や社会人になってから経験する人)の違いだと思います。私は高校時代の自治生活の中で自走の大切さを多く学びました。

自走のポイントは、「自信のつけかた」「周りをどれくらい信用できるか」だと思います。走り始めたら分かるものもあるかなと。走り始めていないから伴走して欲しいって思うのかもしれないですね。

松井:これからの採用市場で漏れない人材になるためにも早いうちから自走した方が良いと思います。

通年採用+外国人採用が加速する中、外国人採用や中途採用については「即戦力」になる人が求められます。が、新卒採用については入社してから育てますって風潮があるから、人より良いものを得たい人は早く自走できている人の方が評価も高いでしょう。

柴田:若いうちに「自分は何がしたいか」「自分は何が得意か」を胸をはって言えるようになって自分の言葉で自分の伸ばしたいところを貪欲に表現・伝えることが大切ですね。

昔は「会社」に就職するのが一般的、今からは「職種」につくが主流になると思います。

柴田:20代でやっておいた方がいいなって思うことありますか?

前川:女子は特にライフイベントに左右されやすく、思ったようにいかないなって思うかもしれないけれど、タイミングに乗っかることも大切だと思います。十年先とかではなく今目の前の選択肢をもっと大切に、もっと今を見た方がいいなと思います。

松井:当時思ったものは間違いではなく等身大です。やるかやらないか、何を今学ぶべきなのかをしっかり考えて欲しいです。

人には、

・神輿にのるひと
・神輿をつくるひと
・わらじをつくる人

いろんな人が関わって、いろんな仕事があって、いろんな関係性があるという中で、それぞれのポジションによって学ぶべきことがあると思います。

次回のDIG京都は、

・5月16日(木)ゆるりと飲み会

・6月5日(水)「テーマ未定」

京都でお待ちしております(#^^#)◎

《登壇者・ファシリテーター プロフィール》
【松井 佑介氏】
株式会社アーティ、株式会社YOSE 代表取締役
株式会社コンピュータ技研 取締役
学生時代から広告業界でアルバイトをし、沖縄の離島にある水族館で、水族館のキャッチコピーから生物の説明文章まで全て手がける。そのご縁と経験を活かし、コピーライターとして最初のキャリアをスタート。華やかな経験を積みつつも、4年後に挫折。その後、コンピュータ技研に入社するも前職での挫折を悶々と振り返る日々。自信が成長するための葛藤、問答を繰り返すなかでコーチングとカウンセリングに出会い、自身の成長と他者の成長に活かせることに気付く。
現在は採用、営業、新規事業企画に従事し、特に若手のキャリア支援には定評がある。
一方で、漫才のネタを一本45分で作成できる稀有な特技を持つ。社員とともに漫才部を結成し、M1出場を目指している。

【前川 由希子氏】
and my…代表/組織活性化コンサルタント
福岡県生まれ。
福岡県立修猷館高等学校・早稲田大学商学部卒業。
「すべての現場スタッフに生きがいを与える」「すべての職場が笑顔で溢れますように」を信念とする。
システムコンサルタント、金融系新規事業立ち上げ、コールセンターSV等の接客・人材育成・マネジメント経験を経て、2010年より講師・コンサルタント・MCとして活動を開始。
心理学・行動科学・哲学をベースとしながら、体感型ワークを通して参加者の自律を促す人財育成法は「効果が持続する」「ワクワク感が止まらない」「即実践に活かしやすい」と多くの好評を得ており、新入社員から経営者まで幅広い層を対象とした講演・企業研修は年間120回超、リピート率は95.3%以上。
2017年4月「女性の話を聴かない上司は仕事をだめにする〜部下との関係を劇的に変えるコミュニケーション術」をポプラ社より出版。

【柴田 雄平氏】 
株式会社mannaka、 onakasuita 株式会社、株式会社tilde 代表取締役社長/ 株式会社utuwa 取締役。
埼玉県の高校卒業後、調理師専門学校にて調理師免許を取得。 ヨーロッパ6カ国へバックパック、外食事業及び商品開発、マーケティングを経験。 
onakasuita株式会社(2013年)、株式会社mannaka(2015年)、そして株式会社mannakaの子会社として株式会社tilde(2018年)を設立。土日祝日休みの外食事業からマーケティング/経営の企画・開発・広告・改善までを一気通貫でサポートする伴走型事業や、女性向けオーガニック化粧品などの商品企画/開発・ネット通販事業も手がける。
特に、オフィスを持たない株式会社mannakaでは、自身だけでなく従業員全員が既婚率100%・フルリモートという「新しい働き方」を実践している。

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